《MUMEI》

結局のところ、ウチはポール・ポジションは獲得したものの、チームの総合力ではBクラスといったところだろうか…。


全てはオレが岡ヤンの足を引っ張ってしまうことが原因だ。


岡ヤン『まぁ勝ち負け云々は抜きにして、楽しんで走ろうや…(笑)』

そう笑っていたが、ポールまで獲得して勝ちたくない筈は無いだろう。


オレにプレッシャーを掛けまいと、気を使ってくれているのが痛いほど伝わってきた。


オレは黙って頷いたものの、改めて自分の力の無さを痛感した…。

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