《MUMEI》
空腹
次の日 私は学校に行く通学路で オオカミに逢った。 
 
 
「やぁ…」
 
 
私のこと待ち伏せしてたみたいだ。
 
 
「何か用? 私はもう死ぬ気なんてないんだからね!」
 
 
「いや、用という用は得にない。なんでここにいるのかも 僕自身ワカラナイ」 
 
…なんなのよ
 
 
「あなた何日間食べ物 食べてないの?」
 
 
「…3ヶ月かな。」
 
 
さ…3ヶ月も!??
 
 
「僕は3ヶ月くらいは食べなくても生きていられる。 
だからもうじき死に時だね。丁度3ヶ月くらい餌(人間)を食べてないからねぇ」
 
 
オオカミは相変わらず笑った顔をしている。
 
 
それ以外の顔はもっていないのだろう。
 
 
表情がないので何を考えているか全くわからない。

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