《MUMEI》

「あなた、人間しか食べたことないの?」
 
 
オオカミは黙ったままコクリと頷いた。
 
 
やっぱりこの人…人間じゃない…
 
 
ん…
 
 
オオカミ??
 
 
 
オオカミって犬科だよね。 
 
 
じゃあもしかして…
 
 
 
「ここで待ってて。」
 
 
「?」
 
 
私はオオカミを置いて通学路にあるコンビニに入った。
 
 
 
「まだ時間あるし…」
 
 
 
私はある物を買いオオカミのもとへ戻った。
 
 
 
「はい…これ。」
 
 
 
オオカミに渡したのは犬用ロングビーフジャーキー
 
 
 
「いくらオオカミって名前でもまさかこんなの食べないとは思うけど…」
 
 
 
バリバリッ
 
 
 
食べてる…
 
 
 
「ウマイ…」
 
 
 
「人間以外にもこんなに旨いものがあるなんて…」

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