《MUMEI》
*。*夢*。*
夢をみた………。


私のずっと向こうに誰かがいるの………。


その人は、ずっと待ってる…。


私のこと………。


『愛梨沙……』


私は呼ばれて走り出す。


だけど次の瞬間……


私の目の前は真っ暗だった…。












―ジリリリリリリッ


大きい目覚まし音のおかげで私は一気に眠気が覚めた。


あれ―……………???


私……涙が……………。


どうして………………?????













「変な夢―!!」


夏子は私の話を聞いてちょっと爆笑…まではいかないけど、笑いすぎ……。


「夏子ひどい…………」


人の夢を侮辱するなんて!!!!


「夏子の夢はどんなんなのよ!?」

「教えませ―ん♪」


あ〜〜〜〜!!!!!!!!!


また"教えませ―ん♪"って言った〜!!!!!!!


夏子は必ず、こう言う。


私は話してるのに!!!!


「何話してるの??」


「あら、花坂くん」


夏子は笑顔になった。


……二重人格………。


「おはよう!!愛梨沙も」


「おはよう♪龍也」


「あら!?2人共………いつのまに名前呼び捨て!?親密な関係ねぇ…!!」


「夏子うるさい〜!!!!!」


「冗談よ〜♪」


夏子はそう言ってトイレの方へ走っていった。


全く〜!!!!!!


「面白い子だね」


「ドSだけどね!!」


「なぁ、愛梨沙…」


………あれ……?


この声…………


どっかで聞いたことあるような気が………。


「愛梨沙?どうした?」


「あっ…何でもない!!!!!!」


意味分からない…私…。


絶対にありえないのに…。




龍也の声が…………








夢の中に出てきたあの声と……








全く同じなんて……………。

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