《MUMEI》 オレはメットを被り、グローブをはめた。 そして赤白の NSR に跨った。 オレ『岡ヤン、悪いけどタイム測ってくれん?』 岡ヤン『えーよ。でも怪我だけはすんなよ(笑)』 岡ヤンは当時流行り始めたGショックをストップウォッチモードに切り替えた。 パランッ!!テケテケ… キック一発始動! オレはメットのバイザーを降ろしクラッチを握った。 ギアをカチリと1速に落とし、スロットルを一つふかす…。 パラ〜ン!! クラッチをじわり緩めると NSR はピット・ロードへと繰り出していった。 前へ |次へ |
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