《MUMEI》

どうして敵チームは私のときだけあんなにむきになって私を狙ったんだろう…
 
 
「仲坂!!!大丈夫か!?」
 
 
石崎先生が駆け寄ってきた 
 
私はさっきの試合で足を引っかけられ転んでしまい膝に怪我をしてしまったのだ。
 
 
「このくらい大丈夫ですよ〜」
 
 
私は笑顔で返事を返したが
どうせ本当は心配してないくせに
 
―と心の中で呟やいていた。
 
「そうかそうか、よかった!!後で保健室行くんだぞ!?」
 
 
そう言うとポンポンッ と私の頭を優しく叩く
 
「!!」
 
やめてよ…
 
 
生徒のことなんかどうでもいいんでしょ…??
 
 
だったら私のことなんか構わないで…

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