《MUMEI》
大惨事
大阪 ミナミ 深夜0時

ここはハヤリのHipHopが大音量で鳴り響く箱の中

週末決まって俺は いつも客で一杯になるクラブへ友人のタクと、いつものナンパへ行く
ナンパへ行くからって別に俺は女に困っている訳じゃない 基本的にする事がないんだ やりたい事もない
よくテレビでやってる無気力な若者なんだろう俺は… ただ中学からいつもハイテンションな友人タクが俺を誘うんだ

「なぁ!…なぁて!カズマ何ボーっとしとんねん!」

タクが 笑顔で肩を叩いてきた

「カズマあれ見てんターゲット発見やで」

と指差す方向の人ゴミの先には踊り疲れたのか壁にもたれて座り込みドリンクをのむ二人組
はっきりいってこの段階では薄暗いので顔までは解らない
とにかく いつもこんな感じで声をかけまくる…




俺の日常いつもの光景……





誰がこの後…起こる事を… 想像できただろう………



グラグラ…グラグラ

???!!!
「揺れた?」

「揺れてる?」
大音量の音の中で 揺れに気付いた人々がザワメキだす


「地震?」「何?何?」
もし地震ならココは地下…かなり危険だ

グラグラ グラグラ…

クラブ内はパニックにまでにはなっていないが、どんな時でもフザケる奴はいるもんだ
タクもその中一人だった

「大丈夫やって〜ビビんなや〜 (笑) 」

と…そのままナンパを続ける…


最初の揺れから10分ほど たった時 軽快に流れていた音楽が止んだ。そして普段は消えているクラブ内の明かりがついた

ずっと暗がりにいたせいか眩しい…
メイクを気にする女の子達もいる…

「やっぱ、地震かぁ…?」
クラブ内にいるすべての人が
当然の用に 地震と判断する
当然、俺もそぅ思った


アナウンスが流れる…
ピーッ …甲高いハウリングの音の後に
ガチャガチャ…ガ…ガガ「…!?」ガガ…ガ「…イケル?」

普段使い慣れてないんだろうか? 慌てている感じ 丸出しだ…

アナウンスが始まった
「みなさん…落ち着いて聞いて下さい……」

クラブ内はさっきまでの大音量が嘘みたいだ…

「…第三次……」
「……第三次世界大戦が始まったそうです!!」





「はぁ?」



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