《MUMEI》
爽やかな目覚め?
雀のさえずる声が聞こえる
カーテンの隙間からわずかに朝日が差し込む

時計が七時ちょうどを指す
朝だ…

俺はカーテンを開け放ち…伸びをしてベットから降りようとする…が…

「………………………」

俺の横には少女がいた…

ちなみに俺の妹だ。

「ハァ…またか…おいっ起きろ奈美!」

そう言って俺は少女の体を揺する。

こいつは藤丸奈美(なみ)四女だ。

「…ん〜…あれ!お兄ちゃん!何で私のベットにいるの?」

「俺のベットだ。」

「…またやっちゃった?」
「…みたいだな」

奈美は時々寝ぼけてトイレに行った後等に間違えて俺の部屋に入って来る。

まぁわざとじゃないからいいんだけど…

「ご…ゴメンお兄ちゃん」
「別にいいよ…」

と言って頭を撫でてやる

本来…
奈美はとても内気で奥手で人見知りするので俺のベットに自ら忍び込む等絶対に出来ない

「まぁとりあえずさっさと起きよう、早くしないとまた“アイツ”が来る」

「あっうん。そうだね」

しかし、
バンッと勢いよくドアが開いた

「…来たか…」

ドアの所には“アイツ”がいた

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