《MUMEI》 スパゲティ雅樹は朝までずっと、腕枕をしてくれていた。 そのおかげで雅樹の手首は真っ赤になっていた。 「あっ!!秋菜〜おはよ〜」 「雅樹……腕……痛いでしょ??」 「全然!!!!痛くない!!」 ………嘘つき。 今、みちゃったんだよ…。 雅樹がさり気なく左腕を抑えていたところ……。 「やっぱり…毎日なんてやらなくていいよ」 「やる!!秋菜が頼んだことだし」 無理しなくてもいいのに……。 私は何だか自分が凄く小さな人間に思えた。 「さってと〜朝飯をつくるぞ!」 「えっ…私がやるよ…?」 「秋菜は休んどけ〜」 あんたが休んだ方がいいって。 絶対に。 「出来るの??料理なんて」 「出来るさ!!俺、料理番組にでたことあるし♪」 見たことないなぁ。 「ミートソーススパゲティでもつくるか!!!!」 朝からそんな味が濃いものを。 まぁ、いっか。 数分後……………。 「……………やっべ!!!!!!!」 えっ…? ダイニングからそんな声が聞こえてきて私は迷わずダイニングへ向かう。 「雅樹〜?」 「あっ……………秋菜……」 「…………どうしたの…?」 「やっぱり秋菜つくって」 …………………。 「何で?」 「それは〜…………」 私はダイニングの奥へとずんずん進む。 「だめ〜〜〜!!!!!!!!!」 雅樹は私の腕を掴もうとしてたけど、私はそれをうまく交わして奥へと進んだ。 そこには綺麗なお皿に入ったスパゲティがあった。 「あら〜案外、料理うまいんだ」 私はフォークを手に取り、一口分を口に運ぼうとした。 「あっ!!食うなぁ〜〜〜!!!!!!」 そんな雅樹の声が隣から聞こえたけど私はそんな雅樹を無視して、スパゲティを口に運んだ。 ……………………………。 気になると思いますが、味は聞かないでほしい。 .. 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |