|
《MUMEI》 ﾘｽｸﾒｰﾙの内容はこうだ。 『新たなる犠牲者を。 再度ｱﾊﾟｰﾄで写真を撮るのです。 助かりたい人数分の人を揃えて。 但し、本人達は写らない様に…。』 短い文章だ。 しかし、余りに酷な内容だ。 これに従えば助かるらしいが、裏を返せば他の人の命と引き換えに、自分が助かるという内容なのだから。 四人は頭を抱えた。 やるか否か…。 偽善者を気取ったところで、やはり本心は隠せない。 死ぬのは恐いのだ。 「お…俺……。」 洋平は意を決した。 “死にたくない！！” そう言おうとした時だった。 「これ、井上君知ってたんじゃない…？」 美樹は、洋平がその言葉を言うのを遮るかの様に言った。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |