《MUMEI》
≧_≦
―…結局、声を掛けられずにきた放課後。


「相原〜!!」


タイミング、到来。


「な、なに!!」


声をかけてきた梶野をすごい勢いで振り返る。

ちょっと噛んでしまった…


「いや、ちょっと話が…って、何その顔」


「…へ!!?」


あたしは、すごく強張った顔をしていたらしい。


「まあいいや。時間、ある??」

「あ、あたしも話あったから、
ち・ちょうどいい!!」


また、噛んでしまった……


「??…なんか変だぞ、お前…」

「いいから!!行こ!!」


鞄を引っつかみ、
怪訝な顔をしたままの梶野を外に押し出す。


取り敢えず、外出て空気吸いたい!!!


久しぶりに梶野と言葉を交わすのだけで、

あたしはもう
いっぱいいっぱいだった。

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