《MUMEI》
かくれんぼ開始
「寒いよぉ…」

「…………………」

今は二年C組の体育の時間
なのに妹達がいる

まぁ自習だからいいけど

今日は五月にしては寒い方だ、だから奈美が寒がっているのもわかるが…

一番の原因は体操服だ。

ウチの体操服は男子は普通女子は一年中短パンで上着はぶかぶかのジャージだ
妙にマニアックだ…
夏は半袖だが…

だから女子はみんな脚が寒そうだ…

その光景を見て男子は
大喜びだ

「はーいみんな集合」

委員長が集合をかける

「今日は寒いので体を暖めるために、かくれんぼをしたいと思います」

何故にかくれんぼ?

と思ったがあえて突っ込まなかった

ちなみに鬼は一人らしい…
鬼は体育委員がやることになった

「それじゃあ鬼は一分数えて下さい」

その言葉を合図に全員が
隠れる場所を探す

妹達とは分かれた

見つかりたくないからだ

ちなみに最後まで見つからなかった人には賞品があるらしい

だからみんな納得した

「お兄ちゃん、あっちの方行ってみようよ」

こいつ以外は…

まぁ奈美は極度の運動音痴なため俺が助けてやらなければならないんだがな…

「捜すぞ〜」

体育委員が叫んでいる

「早く隠れないとな」

すると鬼がこちらに向かって来た

「ヤバッ!もうここでいいや」

俺は近くにあった小さい用具倉庫に奈美を押し込んで自分も入る

「………………………」
だが中は想像以上に狭く
二人も入るとかなり窮屈だった

なので自然と俺達の身体は密着する…

「………………………」

どうにかばれずに済んだ

「フゥ…助かったな」

返事が無い

「奈美?」

顔を覗くと…

「あ…はわ…あ…あ…」

マズイ!!

奈美が緊張している

「は…はう…あ…あわわわ〜」

奈美が体操服に手をかける
俺は全力で阻止する

奈美は極度に緊張すると
脱ぎだす癖がある

最近はあまりなかったのだが…

しかし、中々奈美が収まらないので奥の手を使った

奈美は俺がキスをすると、気絶する習性がある

今回はそれを利用した

かくれんぼ開始二分…
脱落者一名


つづく…

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