《MUMEI》

「伝えたいことってなんだよ」

「あのね……あの」
ためらいがちに

「どうしたんだ?」

「あのね……」
いつも笑っているアイツから笑顔が消えていた
そして震える手で俺の手をつかむ
「私ね 脳腫瘍あるんだってさ 手術しないといけないんだって」

愕然とした
俺が悠々と学校へ行ってる間に アイツはガンと闘っていたのだ
反射的に 俺はアイツを抱きしめていた

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫