《MUMEI》 すっきりとした気分で起床。 問題が全部片付いた!!―…って感じだ。 晴れてるし、今日はなんだかいいことありそう!! ウキウキしたまま教室に入ると、 「おっす、相原〜☆」 あたしに気づいた梶野が元気よく挨拶してきた。 胃が、少し痛くなる。 ―…あれ?? 昨日はよく寝たのに… 「おはよー」 首を傾げながらも応える。 梶野、最近遅刻しなくなったな… 「今日1限目数学だぜ〜!? 松本だよ、松本!!」 「―げ!!…最悪……」 あたしが数学苦手なのは、 絶対、数学の松本先生のせいだ。 現実に打ちひしがれていると 本令とともに担任の工藤先生が入ってきて、HRが始まった。 「お前ら〜、 今日は1限目数学だったんだが、 松本センセーの都合で、自習!! ってか、その時間使って、体育祭の係決めろ!!以上!」 途端に歓声が上がる。 ネチネチうるさい松本先生は生徒から人気が無いが、 担任の工藤先生は、若いしいろいろテキトーに済ませてしまうので、 生徒から人気がある。 体育祭、かあ… 前へ |次へ |
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