《MUMEI》
衝撃+戸惑い
「兄貴にキスして欲しい」
う〜ん…まさかこのかがこんな事を言い出すとは…

まぁ最初に言ったの俺なんだけどね…

「こ、このか…落ち着け」
「私は落ち着いてる…私の正直な気持ち……………」
「あのだな、このか…俺達は義理とはいえ兄妹なんだから…」

「………………………」

このかがすごく哀しそうな顔をする

「……………迷惑?…」

「いや、そんな事は無いぞむしろうれしいぞ」

「……………本当?…」

「あぁ本当だ。そもそも、このか程の美少女に好かれて迷惑な男なんぞいるもんか」

「本当?」

「あぁいたらぶっ飛ばしてやる」

「……………うれしい…」
このかが笑った…でもいつもと違う…女の子の笑顔だった…




(…かわいい…)

本気でそう思える程に美しい笑顔だった。

今、このかがとてつもなくかわいく見えてしまうのは…しようの無いことだ…

普段とは、打って変わって女の子になってしまっているからだ…

「何見てんの?」

つい見とれていたようだ…
「あっいや、別に…」

まぁ実際このかもかわいいんだからこんな風にしてたら絶対もっとモテるのに…
「見っけた〜」

また誰か見つかったようだ
「う〜んあんまり一カ所に留まっているのも良くないかもね。私は移動するけど…兄貴はどうする?」

「うん…あぁ…ここにいるわ」

「そっか…じゃあ見つからないようにがんばってね」
このかが屋根から下りていく…

気がつけばこのかはいつも通りになっていた…

「…アホか…」

俺も場所を変える事にした


かくれんぼ開始から四十分脱落者二十五名…
生き残り八名…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫