《MUMEI》
兄貴の株も上げておこう…
兄貴『そんな憤りたつな…

 さっきの件を怒っとるんなら謝るさけー…

…こんな処で喧嘩しても他に迷惑かかるだけやろ?』

兄貴は金髪小僧の二の腕を掴んで諭した。

金髪『…。』

すると、あれほど攻撃的だった威勢が止まった…。


兄貴は引越し屋・運送業など重労働のバイト歴があり、そこで鍛えた腕力は相当なものがある……らしい。


おそらく金髪小僧は、兄貴に掴まれた腕に感じた握力で、瞬時にその力量を察したのだろう。

パンチパーマもその様子を見て引き際と判断したのか、其までの威勢よかった態度を一変させた。


奴らも自分より強い相手に"牙"を剥くほど馬鹿ではないようだ。

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