《MUMEI》 *。*本気の恋*。*=和哉=「智希ッ!!!杉浦サンのメアド教えて!!!!!」 帰り道……。 俺はダメ元で智希に頼んだ。 すると智希は………… 「お〜いいぜ〜」 えっ!? 案外、すんなり教えてくれた。 「ありがとう!!智希!!!!!!!!」 「どーいたしまして〜☆ってかさぁ〜お前、"杉浦サン"とかやめろよ!!優等生じゃねぇんだからさぁ!!!!!」 「えっ…だって…あんまり喋ったことないし……」 「じゃあメールで言えよー!!"愛梨沙"って呼んでいいですかって!!!!」 え゛―――――!!!!!! 絶対に引かれる! イキナリそんなこと聞いたら! 「分かったなぁ!?聞かないと俺がメアドを教えた意味ないからな!!それじゃ!!」 「智希ッ!」 俺の声も無視して、智希は走っていった。 緊張するっ! 返事こなかったらどうしよう!! でも、メールはしよう…。 ちゃんと。 智希がせっかく教えてくれたんだし! -------------------------- 和哉です!! 智希からメアド聞いた(^^)v 俺のメアド登録しといて♪ アト、杉浦サンのこと"愛梨沙"って呼ばせて-?? -------------------------- 返事…… くるかなぁ? 俺は入学式の日………。 杉浦サンに恋をした。 綺麗なストレートの髪… 優しそうな瞳… 無邪気な笑顔… スラッとした脚… 白くて綺麗な肌… 一目惚れだったんだ。 あんなに可愛い人は見たことがなかった。 初めて本気で恋をしたんだ。 俺は願った。 "あの人と同じクラスですように!"って。 そしたら奇跡的に同じクラスだったからもうびっくり。 本当に嬉しかった。 でも、話すことが全然できなくて……。 話すとしたら"おはよう"ぐらいだ。 しかも、一週間に2回ぐらい…。 その2回が奇跡的に時間が重なったとき。 だからずっと羨ましかった。 普通に話せる智希が。 -------------------------- メールありがとう!! 愛梨沙だよ(><)/ "愛梨沙"って呼んでいいよ☆ -------------------------- こんな短い内容でもすごく嬉しくて………。 ずっと話せなかった俺がメールをしたんだ。 少し成長したよな!? 愛梨沙は初めての本気の恋…。 ライバルは多いけど、俺のこの気持ち………… 絶対に届いてほしい。 前へ |次へ |
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