《MUMEI》

岡ヤン『こっちはアンタらと喧嘩する気はないから…

…もう勘弁してくれんか?』

相手の退路を残してやるあたりは岡ヤンの大人の対応だ…。


オレンジ色のチームの二人は暫し黙り込んだ。

そして金髪小僧は無理矢理に兄貴に掴まれた二の腕を振りほどいた。


パンチ『しかたないの…じゃあ勘弁したるわ…』

(何を許すんや?…こっちは何もしとらん!)岡ヤンと兄貴は思ったそうだ。


兄貴『そうか…そりゃ有り難うな…』

内心とは裏腹に、奴らとはこれ以上関わりたくないので、そう答えた。


本来なら救われた側のパンチと金髪は、こうしてチャチなプライドを保った。

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