《MUMEI》
二人の勉強会
「龍様、あ〜んです。」

「あ…あ〜ん」

『……………………』

今は楽しい夕食の時間…のはずなんだが…

三つ程殺気を感じる…

今日のかくれんぼの賞品の家族に何でも願いを叶えさせる券を手に入れた涼風の願いは“朝 昼 晩ご飯の時に涼風のあ〜んに俺が必ず応える”という物だった。
しかも毎日…

なので今は熱烈な殺気を浴びているわけだ…

ちなみに雫のはまだだ…

「龍様、あ〜んです。」

「あ…あ〜ん」

『ごちそうさま!』

三人が席を立つ

どうやらかなり怒っているようだ…

「龍様どうかしましたか?」

「…いや…何でも無い…」
どうしよう…?


夕食が終わり一人で落ち着く時間

誰かが俺の部屋のドアをノックする

「どうぞ〜」

「お邪魔しま〜す…」

入ってきたのは奈美だった
「何だどうした?」

「うん…勉強見て欲しくて…」

「勉強?…あぁそろそろ中間だしな」

ちなみに俺の成績はいつも学年二番だ…

何故なら一番には涼風がいるからだ

涼風は常時全教科満点だ

まさに天才…

だが妹達はその血を受け継がなかったらしく、クラスでは真ん中ぐらいだ

だが中学の時もテスト前になると何故か俺に聞きに来る、絶対涼風に聞いた方がわかりやすいと思うが…

「まぁ教えてやるよ」

「ありがとうお兄ちゃん」
こうして勉強会が始まった

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