《MUMEI》

「二刀流ッ!」


雅樹が花火を二本もち、振り回した。


「雅樹。危ないよ」


私は線香花火をしながら雅樹に注意をした。


「三刀流」


雅樹は全く聞いてない様子で、もう一本、口にくわえた。


「呆れた。しかも何?三刀流って。馬鹿みたい」


私がそう言うと、線香花火の火は落ちた。

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