《MUMEI》 いきなり手を握られたなのちゃんはちょっとびっくりしてたけど、俺の手を握りかえしてくれた。 「記憶なんてなくてもさ。これからたくさんの思い出を作ればいいじゃん。 そうしている間に記憶戻るかもしれないし。 ほら記憶なんてどうせあったって終わった出来事だろ? 今を大切にすればいいんだよ。 なっ?」 一気に喋ったから酷く疲れた。 なのちゃんはびっくりしてたけど、それから後はずっと笑ってた。 「あははははははは!」 「何だよ!笑うな!」 真っ赤になって怒鳴る俺を見て更に笑いが増す。 「あはは・・・ありがとッ」 そう言って立つとなのちゃんはおばあちゃんを探しにいった。 前へ |次へ |
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