《MUMEI》
NSRの飯
オレはそんな中、40周回ほどコースを走った後ピットに戻った…。

マシンから降りると、太股の辺りの筋肉がパンパンに張っていた。


オレ『岡ヤ〜ン、交替してくれー…』

兄貴『岡ヤンなら出掛けたぞ。』

オレ『なんで?…どこ行ったん?』

兄貴『ガス(ガソリン)を買いにだよ……オマエが予定外に走り出したからだな…』

オレ『え…!?』


言われてみると確かに NSR のタンクが軽い感じがした。

タンク内には半分以上残っている感触はあったが、これだけで岡ヤンの午後のフリー走行と決勝レースを乗り切れるか怪しかった…。

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