《MUMEI》
美樹の推測
「これは私の推測なんだけどさ…」


美樹は、まるで探偵でも気取るかの様な仕草で、顎に手を添えながら話し出した。


「井上君は、私達と肝試しをする前に、一度あのアパートへ行ってるんじゃないかな?」

「何で?」


すかさず司が聞き返す。

先程の美樹の勝ち誇った様な表情が、どうやら気に食わなかったらしく、また声に苛立ちが見え隠れし始めている。


「ん〜…他の誰かと肝試ししてたとか…?」

「誰かって?」

「そんなのわかんないよ!実際見たわけじゃないんだし…。
ただ、もし本当に行っていたとしていたら、全部つじつまが合うと思うの。」

「つじつま?」

「そう。井上君が亡くなる前に言っていた、妙な言葉の意味。」


司、洋平、優香の三人はあの時の事を思い返してみる。





「井上君、あの女の人の霊見るの初めてじゃなかったんじゃないかな…?」

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