《MUMEI》

「待って下さい、ラルド。」


ラルドは振り返り僕を見た。


「なんだ?」


「僕たちの時間が過ぎたら、あなたが良いと思った霊には、ここのこと話していいですよ。」


「えっ…。」

79は驚いた顔をして、僕を見た。


「いいのか?」


「はい。でも、ほどほどにして下さいね。」


「あぁ。」


ラルドは、嬉なそうな顔をして扉を開け出て行った。

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