《MUMEI》 感動の再会?…見てる… …見てる… …見られている… 皆がこっちを見ている… もちろんさっきの校長の告白だろう… でもそんな見られてもどうしようもない、こっちは、あんな人見た事無いんだから… 「おにぃ見られてるね…」 雫が呟く… 「…気にするな、いつもの事だ」 まぁ…いつも通りだな… 「龍様、あの方には見覚えは無いのですか?」 「う〜ん…たぶん…無い…と思う…」 たぶん見覚えは無い… けどなんか引っ掛かる… するといきなり教室のドアが勢いよく開けられた… 「ヤッホ〜龍ちゃんいる〜?」 校長だった… 今は普通のスーツだ… 『…………………………』 クラス中の視線が俺に集まる… 「あっ!いたいた、龍ちゃん」 こっちに駆け寄って来る… 「龍ちゃん…会いたかったよ」 目の前までやってきた… 「どっかでお会いしましたっけ?」 「ガーン!!!!」 今自分でガーンって言ったよな? 「龍ちゃん私の事覚えてないの?」 いやそりゃぁ… 「ないっすね…」 またもやショックを受けている… 「私だよ!月野だよ?忘れちゃった?」 随分必死だ… 「そう言われても…覚えが…!!…」 まてよ…榊…月野?…いやまさか…嘘だろ? 「…………月野姉?…」 「大正解!!」 おもいっきり抱き着かれた 危うくひっくり返りそうになるのを何とか堪える… 「……………マジかよ…」 …嘘だろ〜 前へ |次へ |
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