《MUMEI》
すれ違い
それを聞いたのは…
夏休みがあけてからだった…

「先生!なんで青木さんいないんですか!?」


「あいつは遅刻と欠席日数が足りなかったんだ…。」

「そんな…。」


いつもわたしの前にいたちいさな背中が居なかった…

「そんな……」


よく考えれば後半はほとんど…



遊んでなかった…。


「近所で聞いたのはるちゃん居なくなっちゃったの…?」

「うん…。」

「まぁあの子は最初からそんな感じはしてたけどね…」


何それ…。


「愛理もあの子みたいにならかいでよ!」


「やめろ…。」

「えっ…?」

私は涙が出そうになった…
階段をあがるのが重い…


友達が居なくなった…。

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