《MUMEI》
夕方が好きな理由
「あっと少しっ…あっと少しっ…っと…着いた」


今俺は街の外れにある森林公園に来ている…


ここは夕方頃は人がいなくなるから落ち着くには結構いい場所


俺はいつもここから夕焼けを見てる


俺は一日で一番夕方が好きや


何でかって?


夕方はな…一日で一番空がキレイやから…


それに…“アイツ”と初めて会うたのが夕方やったから…


“ここ”で…この空を見てた時やったから…


俺が物思いにふけっていると…


「あっ!もう5時や!はよ帰らな姉ちゃん帰って来てまう」


そう…今日は久しぶりに姉ちゃんが家に帰って来る日なのです。


「久しぶりの再会やしな」

三ヶ月ぶりぐらいか?


「さっさと帰ろ」


俺はさっき上って来た坂を走って下る…




「ヤーベヤーベ」


森林公園から家までは軽く30分はかかる…


何でかって?


学校から家とは正反対やから…


ちなみに家から学校までは歩いて10分ぐらい…


俺は基本的にチャリは使わん…


理由は歩いた方が健康的やから…


色々考えながら走っていると曲がり角に差し掛かった…


俺は急いでたから、確認もせんと曲がろうとした…


ほんだら…


「キャッ!?」
「うおっ!?」


人にぶつかってもうた…


「スマン大丈夫か?」


「あっはい平気です」


女の子やった…

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