《MUMEI》
+。。結ばれているモノ。。+
放課後……


私たちはあのカラオケメンバーで美優ちゃんちに来ていた。



「美優―!!!!!コーラねぇの―?」


「光介うるさい!飲みたいなら自分で買ってこい!」


「コーラがない家なんてあんのかよ!」


あるよ。


ありますよ。


私が聞きたいのは"コーラが必ず毎日ある家があるの?"だ。


「でさぁ〜この家で何するわけ?何かあるのかよ!」


光介くんは気持ちよいふかふかのカーペットの上に寝そべる。

「何かお話しましょ〜!!」


舞ちゃんがイキナリそんなことを言い出し、皆は唖然としている。


「何かって何だよ?」


相変わらずクールな健人くんは表情1つ変えずに舞ちゃんに質問した。


「てきとー!」


皆ガックリ。


相変わらず舞ちゃんは大ざっぱな子……。


O型丸出しじゃん。


「そういえばさぁ〜皆の出身地って何処よ?」


舞ちゃんてば話題がつまらなすぎるよ!!


「俺と美優は北海道」


クールな健人くんが答えた!


「俺は神奈川県の横浜だ!」


光介くんも答えてるし!


「俺は沖縄のどっか」


おいおい……


沖縄のどっかって…。


隼人くん簡潔すぎ!


「私は愛媛県だよ」


咲菜ちゃんはいつもの可愛い笑顔で答える。


「私は鹿児島―♪」


へぇ…


智菜ちゃんて鹿児島出身なんだぁ〜。


「梓ちゃんは??」


「あっあぁ…愛知県!」


「すっご!名古屋だ!」


名古屋じゃなくて愛知ね。


「皆バラバラなんだなぁ〜」


そういえば………


本当にバラバラだ。


なのにこうして東京で私たちは出逢えた。


すっごいことなんだな…。


私たちが出逢ったのは小学5年生の時……。


皆が何故か同じ小学校だった。

で、中学生になってこの鈴堂学園に入ったんだ。



今思えば私たちの出逢いは運命だとしか思えない。


だって1億分の確率で出逢えたんだもん。



本当にすごいと思う。



「私たちってすごいねぇ…」


「不思議だよな…気づくといつも近くにはお前らがいる」


「俺らってすげぇよ!!」


きっと私たちは何かで結ばれてるんだ………。



誰にも切れない何かで。



私たちはこの出逢いを大切にしなくちゃいけないと思った。








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