《MUMEI》 +。。転校生。。+「なぁ、美優―!ゲームねぇの?」 何にも話すことがなくなった光介くんは怠そうにそう言った。 「ゲームなんてないよ!!誰もやらないもん」 光介くんはガックリしながらコップに入っていた三ツ矢サイダーを飲み干した。 「ってかぁ〜恋人ほしい…」 舞ちゃんがそう呟くと何だか気まずい空気が……。 えっ!? 何!? 何なの!?この空気は!!!!!! 「……いらねぇ……恋人なんか」 そう言ったのは隼人くん……あなただった。 いらない? 私と付き合って疲れちゃった?? じゃあ私…望みないじゃん。 「…俺…帰る…」 光介くんがそう言った瞬間に皆は目を丸くした。 何故なら… 光介くんが一番最初に帰ることが一度もなかったから。 そしてもう1つ…… 「んじゃまた明日なぁ!!」 この時の笑顔が… 作り笑いだったから……。 光介くん? どうしたの…?? 光介くんがそんなんじゃ、皆の気が狂うよ…。 この次の日…… 光介くんはある人と、運命の再会をする―………。 「おっはよぅ♪」 「こ……光介くん……??」 昨日と……別人……。 元気すぎ…。 「どーした梓!」 「あっ…いや…おはよ!!」 私は光介くんにそれだけ告げて教室へ向かった。 「転校生!?」 「うん。転校生」 私たちはびっくり!! なんと6組(健人くんのクラス)に転校生が来たらしい! 「男!?女!?」 「女」 「髪の色は!?」 「茶色」 「可愛い!?」 「う〜ん…まぁ…結構、可愛いかったかなぁ〜」 健人くんが可愛いと言った。 とゆうことは! 可愛いんだ! 「ズバリ!!!!!!名前は!?」 舞ちゃんが最後に質問した。 皆は健人くんの答えを待っている。 「教えてほしい?」 「健人〜早く教えて〜!!」 美優ちゃんがイライラ気味に言う。 「分かったよ!!言えばいいんだろ!?」 美優ちゃんは力強く頷く。 そして………… 「星澤 咲梨菜(ホシザワ サリナ)」 ―カランッ 健人くんがそう言った瞬間に誰かがペットボトルのキャップを落とした。 「………ウソだろ?」 キャップを落としたのは…… "ウソだろ?" と呟いたのは…… 光介くんだった………。 . 前へ |次へ |
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