《MUMEI》

岡ヤンがコントロール・ラインを通過したとき、突然兄貴が口を開いた。

『ハハ(笑)…アイツ三味線弾いてやがる…』


オレには何のことか理解出来なかった。

兄貴が言った"アイツ"とは岡ヤンを指すのか、それともパンチパーマなのかという事も解らなかった。


ただ嬉しそうな笑い声を伴っていたので、好ましい状態らしいという事は、なんとなく理解できた。


兄貴は狐につままれたような顔をしているオレに、ある物を見せてくれた…。

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