《MUMEI》

それは岡ヤンのGショックだった…。


フリー走行前に岡ヤンから預かったのだろう。


無論、兄貴が見せたい物とは腕時計などではなく、そこに表示されている"数字"だ。


…39秒86…。


ストップ・ウオッチ・モードのGショックの液晶パネルに羅列する数字…それは岡ヤンの直前のラップタイムだった。


(確かこのタイムは……!?)

オレは岡ヤンに喰い下がるオレンジ色の NSR に目を移した。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫