《MUMEI》
39秒86
それはパンチパーマの予選タイムと、ニア・イコールのラップタイムだった。

(※91章参照)


兄貴の言った通り、パンチパーマのタイムは縮まりつつあった。

だが岡ヤンの駆る赤白の NSR は、パンチパーマのラップタイムを包括するように徐々にペースを上げ、39秒台中盤のラップを刻み続けていた。


次のラップは39秒74…

その次のラップは39秒62…

明らかに岡ヤンはパンチパーマのタイムを少しだけ上回るよう意識して走っていた。


その意図はオレには分からなかった…。

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