《MUMEI》

その時…!

パンチパーマが直角コーナー手前でブレーキングミスをした。


オレンジ色の NSR は、コーナー外側の土嚢に張り付きそうになりながら、無理矢理に曲がってゆく。

その挙動は岡ヤンが作り出すペースが、パンチパーマのキャパシティを超えたことを匂わせた。


岡ヤンが七〜八分の力で刻み続けるラップは、パンチパーマにとっては全力のライディングを強いられるペースなのだろう。


兄貴『これでハッキリしたやろ…(笑)』

兄貴は満足気に腕を組んだ。

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