《MUMEI》
+。。恋させる!?。。+
美優ちゃんは全てを話し終えると涙を流し始めた。


辛いよね?


健人くんのことだもんね??


私も辛いよ……。



健人くんがまたそんなこと…。


「今もなの…??」


「………うん」


健人くん………。


どうして?


何でまたそっちの道に踏み外してしまったの…????



どうして………。




健人くん……。















「……知ってたよ」


私は隼人くんに相談した。


何故、隼人くんに相談したかは私にも分からない。


「しっ……知ってた??隼人くんは健人くんが夜遊びしてるの知ってたの??」


「なんとなく気づいてた…。アイツ…様子がおかしかったから」


さすが隼人くん…。


見ていないようで皆のことをちゃんと見てるんだ。


「そっか……ねぇ…どうしたらいいんだろう?健人くんはどうしたら……女の人たちと夜遊びしなくなるだろう?」


「…………恋?」


えっ…………?


恋?


「恋………させるか」


「恋をさせる!?健人くんに!?」


「うん。アイツだって大切な奴ができれば女たちとも遊ばなくなるだろ?」


「でも…相手は…」


「それなら心配いらない」


えっ!?


いるの?!


相手。


「………瑞希がいる」


それ…………


瑞希ちゃんて…………


隼人くんの妹………


「いいの!?瑞希ちゃんは妹なんでしょ!?」


「妹だからこそだよ!!」


「えっ?」


「アイツならきっと健人を変えてくれる…………健人のことも心から好きになってくれる…」


隼人くん………。


「………分かったょ………隼人くんに任せる……」


隼人くんが、強く頷くと私は教室に戻った。


私は隼人くんを心から信頼してる。


だからきっと、やってくれると思ってる。


美優ちゃんの為に…………



健人くん自身の…為に……。






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