《MUMEI》
+。。第一印象。。+**健人**
.




隼人に言われ、俺は仕方なく星園中に行くことにした。



隼人の妹だし……


まぁまぁ、イイ女なのかなぁ…と思いながらも鈴堂学園の校門を出る。



でも中学生だろ??


確か…中2?


しかもこの前まで中1だろ〜?

どんな奴なのか想像つかない。



まぁ会ってみないと分からねぇよな。













星園中付近まで来た時、空はもうオレンジ色に染まっていた。


まだ星園中の生徒らしき人は見当たらない。


セーラー服だから目立ちそうだけどなぁ。


この辺じゃあまりないし。



と………


その時、セーラー服の女を1人発見。


耳にイヤホンを付けて、ケータイをいじっている。



あれが、隼人の妹か????


確か名前は………瑞希。


こっちに歩いてくるのに気づき俺はすれ違った時に、顔を見ることにした。



―スッ


すれ違った時に気づいたこと。

音漏れ凄かったし!


でも、隼人の妹だということは分かった。


何故かって?



まぁどことなく似ていた。


……気がする。


隼人と同じで綺麗な顔立ちだったし。



話しかけるか。


「おい。そこのセーラー服!」


予想通りだ。


全然、気づいていない。


俺は仕方なく、隼人の妹に近づいた。


「中2で音楽聴きながら帰るなんて生意気だな〜」


俺は耳についていたイヤホンを取りながらそう言った。


「えっ!?あっ!?ちょっと!!」


イヤホンを取られた隼人の妹は焦りながらイヤホンを取り返そうとしている。


俺は取られないようにイヤホンを上に上げ、こう聞いた。



「隼人の妹の朝比奈 瑞希か??」


「そうですけど……その前にソレ返して!!」


「返す代わりに、瑞希って呼ばして??」


「えっ…いいですけど…あなたは誰ですか!!」


「隼人の友達の佐藤 健人。今日は隼人に行けって言われて此処にきた」


瑞希は一瞬、驚いた顔をしたがすぐに…


「そうなんだっ」


と、笑顔で言った。


直ぐにタメ語かよ…。


まぁ、いいけど。


すると瑞希は俺の顔を、まじまじと見てくる。


何だ…コイツは…。


「健人くん格好いい!!!!」


瑞希の第一印象…………












ガキ…………。






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