《MUMEI》 優しいキスをして…「背…伸びたね…」 いきなり言われた… 「…そうか?」 「うん、何センチぐらいあるの?」 「百八十ちょいぐらい…やったかな」 「私より二十センチも高いよ」 「ははっ…」 「フフッ」 沈黙… やばい!何喋ったらええかわからへん! 「…喋り方…変じゃない?」 「あぁ…ちょっと関西弁練習してん」 「へ〜、カッコイイね」 「やろ〜」 何かええ感じちゃう? 「…そういえば、今何処に住んでるん?」 「昔と同じ家だよ」 「ふ〜ん…」 つまり俺ん家の隣や… 「毎日一緒に学校行けるね?」 「そうやな」 かわいい事言うな〜 「それより…約束…覚えてる?」 「…あったりきよ〜俺から言い出した事やぞ?忘れる訳なかとよ」 「…喋り方…おかしいよ」 「ははっ…」 まぁ気にしないで… 「約束通り…私…空のお嫁さんになるよ?」 一応疑問形みたいだ… 「大歓迎」 もう一度強く抱きしめる… 「…ねぇ…空…」 「ん?何や?」 「えっとね…その…」 茜が真っ赤になっている… ピーンと来ましたよ 「オーケーオーケー」 「わ…わかったの?」 「あったりきよ〜」 俺は茜の頬に両手を添え… 茜の顔に俺の顔を近付ける… そして… 唇を重ね合わせた… 茜は拒む事無く受け入れた… どうやら…正解だったみたいだ… 前へ |次へ |
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