《MUMEI》
*。*伝える時*。*
沖縄から帰ってきて一週間が過ぎていた。



もう8月。




夏本番だ。







私は…まだ和哉くんに私の気持ちを伝えていない。



メールをしようと思うと…


送信ボタンを押そうとすると…


何故か………



怖くなってしまう。



早く伝えなくちゃいけない。



和哉くんは待ってるんだよ。


頑張れ……私!



その時………………



―ピロリロリン


私のケータイが鳴った。


誰からだろ?



すると、相手はたった今考えていた人―…………。




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和哉だよ!!
久しぶりだなぁヾ(^▽^)ノ


暑い日が続いてるけど、
愛梨沙は平気かぁ〜?
また、倒れたりしてないか??


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和哉くん…。


心配してくれてるんだ。


それが凄く嬉しくて……


「和哉くんッ……好き…ッ!!」


そんなことを言っていた。


私……この気持ち……


抑えきれないよ…。




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愛梨沙です!!
私は大丈夫だよ!!


和哉くんこそ平気?




突然だけど、
話があるの……

○△公園まで来てもらってもいいかな?



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言おう…………



私の気持ちを………。



------------


OK-♪


------------




和哉くん……




今、私…伝えるから…。







公園に行くと和哉くんは既に来ていた。


「和哉くん!」


「愛梨沙!久しぶり!毎日、暑いなぁ…!!」


「そっそうだねっ!!」


私…頑張れ……!!!!!!!


「和哉くん…」


「ん?」


「私の気持ち…聞いてくれる??」






やっと伝える…………。


伝える時がきた……………。




「………うん……」







.

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