《MUMEI》
不一致
学校祭初日は朝早く開会式に始まり、オープニングイベントでミニゲームの後、俺達パフォーマンスの大会が始まる。


「出来たあ、じゃじゃ〜ん」

女子に無理矢理引っ張られて待機しているクラスメイト達の中心に立たされた。
既に他の扮装組は化粧を終えて最後俺が皆の場所に放られる。

皆の珍しい見世物を見るような視線が不愉快で堪らない。注目されるのは苦手であるし、鏡に映る自分のあまりの違和感の無さが悲しくもあった。

けばけばしく七生みたいにふっ切れた塗りたくられ方ならまだしも、女子と列んでこうも馴染むと切ない。

とか考える暇もなくパフォーマンスの順番が迫る。




「よっしゃー行くわよー、完 全 燃 ショーイ!」

七生を中心にぎゅうぎゅうに手を重ね謎の掛け声と共に天井に拳を突き上げた。

緊張する……!
皆ステージ裏まで進む。腰が引けた。

    バシィ

 「…………っい……!」

背中がじんじんした。後ろから七生が通過する。
背筋を伸ばし大きく深呼吸した。
これは入魂かな……

七生、ほんの少しだけ、嫌いじゃなくなったよ。

大きな七生の背中を追いかけながらステージへ上がった。
皆の歓声がこだました。

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