《MUMEI》
サスケ
麻美より背の高いサスケは歩幅も大きいので麻美は小走りになっていた。

しばらく歩くとサスケは唐突に立ち止まった。

「ここ、」

「えっ、魔界の入り口ここ?」

「そう」

見渡す限りの住宅地で自分たちの立っている所はそのど真ん中なのだった

「どこから入るの?なんにもないじゃん」

そんな麻美を横目にサスケはコートの内ポケットから使いかけのチョークを取りだした。

「チョーク?」

麻美が訪ねてもサスケは知らん顔で作業を続けた

「これでいいか」

サスケは近くにあったマンホールに目をやった。

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