《MUMEI》
+。。出身は…??。。+
.




隼人くんは……



本当に、瑞希ちゃんを健人くんに紹介したのかな…??


今頃、健人くんは何を思っているかな…??


何故か不安ばかりが湧き上がってくる。


信じなくちゃ!!


隼人くんと瑞希ちゃんを!!


私は1人で首を振って不安をかき消した。














「梓ちゃんて可愛いね」


「はい!?」


私より遥かに可愛い咲菜ちゃんにそんなことを言われ、私の頭の中は混乱状態。


「え〜っと……私の何処を見て可愛いと言ってるの??」


「顔かなぁ!!幼くて可愛い!!」


顔!?


「咲菜ちゃん冗談も休み休みに言ってよ〜」


「冗談じゃないよ!!なんてゆ〜か…守ってあげたい子って感じかなぁ〜」


「そうかなぁ〜」


「自分では可愛いなんて、思わないかもしれないけど周りから見ると可愛いんだよ☆智菜だって言ってたよ?"梓ちゃんは可愛いなぁ〜"って!」


可愛いのかなぁ??


私って…………。


そんなことないと思うけど…。

「咲菜ちゃんのが可愛いよ〜」


「そう?ありがとね♪でも梓ちゃんも可愛いから自信もちなよね!」


「ありがとっ♪」


まぁ咲菜ちゃんに言われたんだし…自信もたなくちゃね!!














帰り道……


私は舞ちゃんと他愛もない話をしていた。


「ねぇ舞ちゃん」


「なぁに?」


「私って可愛いと思う?」


「思うよ〜♪梓ちゃんは可愛いよ!!」


舞ちゃんまで………。


其処まで言われたら困る…けど嬉しいことだからいいや!!


「そういえば舞ちゃんさぁ〜」


「何だい?」


「何処出身?」


すると舞ちゃんは足をとめた。

「舞ちゃん?」


「……東京」


「あれ?産まれも育ちも?」


「ぅん…東京の島」


東京の島………??????


それって………


「何処?」


「小笠原だよ!!あそこすっごい海が綺麗なんだよね〜!!思いだすと懐かしい!!」


舞ちゃんの様子は明らかにおかしかった。


私にでも分かるくらい…。


「じゃ…私、あっちだから!じゃあね!!」



そう言って舞ちゃんは走っていってしまった。







舞ちゃんの様子がおかしかった理由を知るのは……


舞ちゃんの過去とあの人の存在を知るのは………









もう少し……



後の話―……………。







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