《MUMEI》
*。*一番の友達*。*
私は和哉くんに家まで送ってもらった。


和哉くんは"夏休み中に2人でどっか行こうね"とだけ言って自分の家へ帰っていった。




私は堪らなく嬉しくて部屋に入ってもドキドキがとまらなかった。



和哉くんの彼女になれたんだ。

夢みたい…


でも現実なんだ。


どうしよう!!


嬉しすぎるよ…!!


そうだ!!夏子に言わなくちゃ!!


私はケータイを手に取り、夏子に電話をかけた。



―ピッ


『もしもし?愛梨沙?どうしたの〜?』


「あっ…!!夏子??突然ごめん!!」

『別に平気だよ〜♪何??』


「あっ…あのね………言いたいことが…あるの…!!」


『あら!?早く言って!!』


夏子は私を急かすかのように言う。


夏子のワクワクが私にまで伝わってきた。


「あのね……私…………和哉くんと…付き合うことになった…の………」


『…………うっそ〜!?!?!?良かったじゃん!!』


夏子は自分のことのように喜んでくれた。


そんな夏子に私は言わなくちゃいけないことがあった。


「夏子………ありがとね」


『何のこと?』


「夏子が背中押してくれたからこうゆう結果にできたんだよ?本当にありがとね」


『私は何もしてないよ!!愛梨沙が自分でやったことでしょ??愛梨沙がだした結果だよ!!』


「夏子……………」


『もぅ〜愛梨沙ばっかり前に進んじゃって〜裏切られた気分だわ〜(笑)』


夏子は本当にいい人だよ…。


私の一番の友達だよ…。


『和哉くんとラブラブしてもいいけど私のことも忘れないでねぇ♪』


「分かってるよ!!夏子は私の一番の友達だもん!!」


『嬉しいこと言ってくれるじゃない♪愛梨沙は私の一番の友達だからね!!』


「…ありがとう…!!!!」


『大人になっても私の友達でいてね!!』


「もちろんだよ!!夏子もね!!」


『分かってるよ♪私たちの友情は一生モンだよ☆』













夏子………………。



夏子はいつも私のことを考えていてくれたね………。



私たちの友情は本当に一生モンだよ……。




今でも夏子は一番の友達だよ。






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