《MUMEI》
敵に塩は贈らない
岡ヤンの NSR はコントロール・ラインを踏み超えた。

コンマ5秒後…金髪小僧の NSR も後に続く。


差は7〜8メートル…


2台の NSR はアクア・サーキットに居合わせた総ての人間の視線を釘付けにし、ホーム・ストレートを駆け抜けていった。


岡ヤンはその後、金髪小僧を従えてヘアピンをクリアし、直角コーナー手前の短いストレートでペースを落とした。

直角コーナーを意図的にアウト側を走り、オレンジ色の NSR を先に行かせる。


(今度は金髪小僧が先行か!?)


…誰もがそう思った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫