《MUMEI》
*。*一緒にいたい*。*=和哉=
.




8月19日―


愛梨沙と付き合い始めて、もう一週間ぐらい経った。


俺は愛梨沙に好きと言われた日嬉しすぎて眠れなかった。


そして今日!


俺は勇気を振り絞って愛梨沙を水族館に誘った。


いわゆるデートだな…。


で…今、愛梨沙の家に向かってるんだ…。


すっげ―緊張する………。


愛梨沙は何時もと変わらず可愛いんだろうな…。


あっ…


愛梨沙んち見えてきた!!


俺は走って愛梨沙んちまで行った。


「あっ!!和哉くん!!」


「愛梨沙!」


外で待っててくれたんだ…。


そんな些細なことも嬉しい俺。


「それじゃ行くか!!」


「うん!!」


すると愛梨沙は俺に手を伸ばしてきた。


そして頬を赤く染めて…


「手………繋いで……??」


えっ…。


愛梨沙につられて俺も頬を赤く染める。


「あ…………うん…」


俺は初めてのことで躊躇いながらも愛梨沙の細い指に自分の指を絡ませる。


「和哉くん………」


「……何?」


「和哉くんの手………温かいんだね」


今……


愛梨沙が隣にいることが嬉しくて……


俺と手を繋いでくれていることが嬉しくて……


俺はこんなに幸せ者でいいのかなって思った。



「愛梨沙の手も温かいよ」


俺のコトバで頬を赤らめる愛梨沙…


そんな君がとても愛しくて…


ずっと一緒にいたいと本気で思えた…。



「和哉くん…大好きだよ…」



「俺も愛梨沙のこと大好きだよ」



なぁ愛梨沙……



俺は君の一番であったことがとても嬉しかったよ…。






愛梨沙は…


幸せだったかな……??






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