《MUMEI》

いったいどれくらいの間そうして居たのだろう

夕焼けが暗くなっていた

暗くなった道を2人で歩いている

家ではなく 病院に送って行く

2人の間に今は言葉は必要なく

時間と歩数だけが過ぎて行って

病院についた

「ここまででいいよ」

「部屋まで送るよ」

「だめミナヅキくんまで怒られちゃう」

「……わかったよ」

「うん。病室はA棟の439号室だから」

「あぁ また明日な」

「えっ…明日来るの?」

「ダメか?」

「ううん むしろ嬉しすぎ」

「そうか じゃあまた明日な」

「うん また明日」

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