《MUMEI》

岡ヤン『健二ぃ、フリー走行あと20分くらいあるけど、もう少し走っとくか?』

岡ヤンはドリンク片手にタオルで汗を拭っていた。


オレ『ん?…岡ヤンはもう走らんの?』

岡ヤン『オレはもうえぇよ…すぐに決勝やしな…』


すると兄貴がしゃしゃり出てきた。

兄貴『おぅ、お前は少し走っとけ!』

そう言ってオレの国光っつぁんメットを手渡してきた。


オレ『う〜ん…』

…走りたいのはマウンテン・マウンテンなのだが…


オレはコースを眺めながら二の脚を踏んだ。

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