《MUMEI》
え゙ええーっ!!!
だが…


フリー走行終了2分前…

相変わらず膝を擦ることは出来ないが、ほど良い感触を持ってコースを攻められるようになった頃だった。


オレの NSR は最終コーナーをバンクしながら、ホーム・ストレートへ立ち上がろうとしていた。


その時…

オレは視界に飛び込んでくるピット・レーンの中にド派手なマシンの姿を見た。

そのマシンは蛍光オレンジの車体の NSR …

乗っているのは…


(さ!…ささささ…鮫だぁ!!)

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