《MUMEI》
薔薇の部屋
僕達は最上階の部屋を一つ一つ見る事にした


≪ピンクの薔薇の部屋≫


≪黄色い薔薇の部屋≫


≪赤い薔薇の部屋≫


≪白い薔薇の部屋≫


≪紫の薔薇の部屋≫


≪銀色の薔薇の部屋≫


≪黒い薔薇の部屋≫


≪金色の薔薇の部屋≫


≪女王の薔薇の部屋?!≫


≪モカ!≫
≪レン!≫


≪この部屋が例のクィーンローズのある部屋じゃないのか?≫


≪そうよっ!≫


≪でもクィーンローズは女王だけにしか触れられないの、だから女王を捜して、お願いするしか無いの・・≫


≪女王を捜して、お願いしよう!≫


≪レン・・・
レンのこと好きよっ≫


≪止めてくれよモカ〜!≫


≪冗談よぉ〜≫


≪いいから女王を捜そう!≫


まずはピンクの薔薇の部屋だ

ノックする

「し〜ん・・」

≪違うなっ≫


黄色の薔薇の部屋


ノックする


「し〜ん・・」


≪ハズレ≫


赤い薔薇の部屋


ノックする


「し〜ん・・」


≪違うっ!≫


白い薔薇の部屋


モカがノックする


「し〜ん・・」


≪違うわぁ〜≫



紫の薔薇の部屋


ノックする


「し〜ん・・」


≪ここも違うわぁ≫


銀の薔薇の部屋


ノックする


<はい>男の声


≪ヤバイ隠れろ≫

すぐにドアが開き執事らしい者が出て来た


しかし誰も居ないので、すぐにドアが閉まった


≪あ〜ビックリしたぁ≫


≪僕もだよ!じゃあ次!≫


再び捜索開始


黒い薔薇の部屋


ノックする


「し〜ん・・」


≪居ないわぁ≫


金の薔薇の部屋


ノックする


<はい>


女の人の声だ


≪モカ!言うんだ≫


≪えぇ≫


≪あの・・・・
女王様でらっしゃいますか?≫


<そうです>


≪良かった!≫


モカは続ける


≪女王様に、お願いがあって参りました≫


<私に、お願い?>


≪はい≫


<名前は?>


≪モカと申します≫


≪同行した者でレンと申します≫


<二人だけですか?>


≪はい≫


<いいでしょう、お入りなさい>


≪失礼します≫


辺り一面、金色の薔薇で埋めつくされていた


ベッドの上に女王が座っていた


薔薇の様に綺麗な人だった


<それで、お願いとは何ですか?>


話し方も上品で威張っていない


モカが≪アタシどうしても女性になりたいんです。それで女王様に、お願いに上がりました≫


<ここ迄どうやって来たのですか?大変だったでしょう>


≪女王様、申し訳ありません。イバラの兵士と白薔薇隊には眠って頂きました≫


≪でも誰も殺していません!≫


<そうですか>


<お二人の目的はクィーンローズですね・・≫


≪はい、どうか願いを叶えて下さい、お願いします≫

≪女王様、僕からもお願いします≫


二人は土下座して頭を下げた

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