《MUMEI》
クィーンローズ
<わかりました。願いを叶えて上げましょう>


≪モカ!良かったな!≫


≪女王様ありがとうございます≫


<こちらです>と、言って女王は隣にある、女王の薔薇の部屋に僕達を招き入れてくれた


僕は目を疑った


≪こんな綺麗な薔薇、見た事ない。ってか一生見れない!≫


モカも驚いていた


≪だって七色に輝いているんだから・・・・≫


部屋全体が虹色になっている


ユラユラと光のプリズムみたいだ


女王は部屋の一番奥に行き、大きいガラスケースを持って来た


女王はケースに暗証番号を入力した


「ガチャツ・・」

ガラスケースには黒いフィルムが貼ってあり、クィーンローズが見えない


僕もモカも固唾を飲んで見守った


女王が<モカ、アナタだけ近くに来なさい>と言った


モカは女王の側に行った


<アナタの願いは何ですか?>


≪女性になる事です≫


女王はケースを持ち上げた


そこには大輪の薔薇の花が光輝いていた


色は様々で、まるで色鉛筆のセットの様だった

≪何十色あるのだろう?≫


女王はモカに、その花びらを一枚食べさせた


<これでアナタは、もう女性よ・・・・・・・・・・・・・・ 夢から覚めたら>


僕は気付いたら自分の部屋に居た


≪レ〜ン〜!早く起きなさ〜い。遅刻しちゃうわよぉ〜≫


母さんの声だ


≪はぁ〜い≫


朝食を食べて、学校に行く


学校が終わったらバイトだ


僕はファミレスでバイトしている


時間が空いた時に、ふと考える


≪モカって、ホントに居たのかな?≫


絨毯で行ったから家知らないし


≪ってか本当だったとしても、きっと誰も信じないよなぁ≫


とか考えてボーッとしてたら、店長が来て


≪レンくん具合い悪そうだから今日は上がってもいいよ≫と言われた


僕は≪大丈夫ですから≫って言ったんだけど


≪無理しちゃダメだよ!お疲れ様、お大事に≫と言われ、勘違いされて帰された

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