《MUMEI》

「ん!!」


変態と呼ばれる男は、テンアに近づき、跪き手を優しく握った。


「美しい…。」


「馴れ馴れしい!」


テンアは変態の手を払った。


「そんな所もステキ…。俺の名前は、イルシュナです。どうぞよろしく。」


「あぁ。」


「こらー!テンアちゃんに近づくな!変態!」


ミルティールは、テンアの前に立ち、イルシュナを睨みつけた。


「私は変態ではないぞ。」


イルシュナは立ち上がった。

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