《MUMEI》

そんな時…。


オレとオフィシャルの兄ちゃんが佇むU字コーナーに、コースを1周してオレンジ色の NSR が戻ってきた。


ヤツはコーナーに差し掛かる前に、チラリとこっちを見た。


フルスモークの金髪小僧のメットは、無機質な仮面のようにしか見えなかった。


だがその仮面の下に、金髪小僧がオレに対して侮蔑の笑みを浮かべているのを想像することは容易かった。


オレは只黙って歯ぎしりするしかなかった…。

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